2012年6月30日土曜日

『第32回すくすくスクラム 〜スクラムを学ぶ方法〜』ノート


2012/06/29に開催された『第32回すくすくスクラム 〜スクラムを学ぶ方法〜』のノートです。
"スクラムを学ぶにあたって直面するであろういくつかのケースの中から、自分が話したいケースについてグループを作り、グループ毎に話し合いを行う"というのを2セット行いました。

自分が参加したテーブルの話だけでも、持ち帰れるものがいろいろありました。なのでつい油断してしまったのですが、各テーブルの話し合いの内容については、全く気に留めていなかったという …自分のノートを整理しているときも、それぞれグループ毎にどんな話をしていたのだろうか、ということがたびたび気になりました。勉強会が終った後に皆でしばらく雑談する時間があったので、そのときに聞いて周ればよかったと思いました。せめて成果物(模造紙)の写真くらい撮っていれば …誰かのノートに期待します。



◆勉強会の大まかな流れ

1. 勉強会の趣旨の説明
2. ウォームアップ
3. 話し合いのテーマ
4. 話し合いその1
5. 話し合いその2
6. まとめ
7. 勉強会(紹介)LT




◆今日のテーマ"スクラムを学ぶ方法"について

・"Scrumをやる"話ではない
・スクラムやアジャイルで「お客様が何かを作りたい」というときに何をしたらいいのか?というのを学ぶ。
・Scrumの開発手法を現場に導入するためには何が必要なのだろうか?


◇背後にある考え方

"導入する"ことは現場に非常に依存する
声の大きい人、力の強い人、同僚にだいぶ依存する
それを乗り越えることが導入するために必要な要素のうちのひとつである



◆忘れないでほしいこと

・一人で仕事をしているわけではない
・誰のためにものを作るのか?という視点
・Scrumを導入することを目的としてはいけない



◆次のケースから、話し合いたいテーマを決めます

・1. 社内で一人で始めようとするケース
 ・1-a. なにから初めて良いかわからない
 ・1-b. 上の人をうまく説得できない
 ・1-c. スクラムが全ての問題を解決してくれる

・2. 上から言われて、はじめるケース
 ・2-a. 権限委譲してくれない
 ・2-b. 上司の解釈と微妙に異なる

・3. 誰かと一緒に始めようとするケース
 ・3-a. なにから始めてよいかわからない
 ・3-b. 友達と解釈が異なる

・4. すでにAgileって言っている人がいる
 ・4-a. スクラムマスターがPM
 ・4-b. ツールやプラクティスの話しかしない

・5. お客様にはWFといっている場合

・6. 完璧なAgileの開発をしたい

・7. お客様にScrumでやってほしいといわれた

・8. なぜScrumが良いのか分からない

・9. 巻き込み力が足りない



話し合い1回目 / なにから始めてよいかわからない

◇考え方
・アジャイルは『ある』『ない』ではなくて度合い
・マインド重要


◇始める
・チームに問題意識があったときに手法を入れるときはうまくいく
・いいタイミングで仕掛けるとアジャイルよくね?と思う人が増える
・先輩に働きかけてそこから推進してもらう


◇問題について
・(問題があるのにそれを)問題だって思ってないことが問題
・(漠然と認識を共有している事柄について)声に出して話をすることは重要
・問題がないところでやっても意味ない。相手がやらされ感を持ってしまう
・問題じゃないときにアジャイルを入れていくのは怖い


◇未解決の疑問
・アジャイルじゃない人が沢山入ってくるときどうするか?
・問題を表面化させることが必要?


◇プラクティスについて
・(スプリントで)実現するフィーチャを決めても、緊急の対応でぐだぐだになる
・インセプションデッキは作るのに時間がかかるけど重要
・コミュニケーションの問題でプロジェクトが炎上した。振り返った結果、朝会をすることになり、それで上手くいった
・バックログが一杯になったら減らすことを決める
→「いらないからやめよう」だと喜ぶ
・フィ-チャ作るチームと既存の問題に対応するチームに分けると、割り込みを回避できる
→でも人数が少ないとそれはできない
・少数人数のチームで一週間毎の振り返りは期間が短い
・振り返りはすごい重要。振り返るとすごいアジャイルになる



話し合い2回目 / 巻き込み力が足りない

◇巻き込む自分
・ある程度身銭を切って見せる。そこまでやらないとのってこない
・興味を持った人を引き込む
・根気良く伝えていくと伝わる
・自分がわからないことを押し付けてはいけない。
・誘いのうまい先輩のスキルを盗み、巻き込み力のある人になる


◇巻き込まれる相手
・かっこいい先輩がいると、学ぼうという気になる
・どういう人に働きかけるかによってアプローチが違う
・巻き込み力がある人を巻き込む
・(周囲が受動的な場合)自分がアジャイルできることが前提。やって見せたり、フォローできることが大事
・(周囲が能動的な場合)一緒に学んでいくやり方でもよい


◇巻き込むこと
・ワークショップの写真を見せると興味を持ってもらえる
・信頼をどれだけ稼ぐかが大事。巻き込むというより引っ張っていく
・本を配っても興味ない人はそもそも読まない
・楽しそうな感じを見せることが大事


◇価値観
・うまくいかなかったらやり方を変えたり対象から外す
・休みの日まで仕事のことと嫌がる人はいる
・楽しくないことは続けられないが、成功体験を与えることで続けてもらえる


◇組織
・なんちゃってアジャイルでメタメタになったところは、アジャイルに拒否反応を示す
・社内のあちこちに仲間がいても、各自ばらばらのプロジェクトだと苦戦する
・上司を説得することが重要
・大事なのは強敵と戦わないこと


◇アジャイルについて
・"アジャイルが良い"とは言わない
・"うまくいったこのやり方、実はアジャイル"と持っていく
・アジャイルがバズワード化している
→興味がある人ならアジャイルといってもいい
・そもそもアジャイルはスタンスなので、名前を出す必要はない
・これをやったらアジャイルというのものはない



◆勉強会紹介

◇スクラム道

◇スクラムプロダクトオーナー勉強会

◇すくすくスクラム






すくすくスクラム様、VOYAGE GROUP アジャイル戦略室様、ありがとうございました。

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